世界水まつりが取り組む自然保護活動とは、
人と自然が結びつく、人間本来の
【地球の暮らし方】
にその源があります。
荒れた山の整備が進み、
風が通り、日が差すようになれば、
下草が生え、土が耕され、
水を蓄えることができる
水源涵養林へと還って行きます。
さらには、
野ネズミや野ウサギ、
たぬきやキツネが戻ってきます。
虫や鳥や小動物の排泄物や死骸、
さらにはその分解者である菌が
繁殖することで山の栄養となり、
豊かな水を育む要素となっていきます。
そのようにして、水の大循環の中に、
植物や動物、菌類などが媒介となり、
ミネラルの循環を起こしてくれるからこそ、
この地球は健全な環境を守ることができます。
それこそが、
水源を守ることであり、
人が自然と暮らす里地・里山・里海の
本来の姿でありますし、
そこを目指して再生への道を歩んでいます。
私たちが自然保護活動として
里山再生に取り組んでいる
「みつはの杜」が
浜名湖に入り込んだ
半島の湖畔にあります。
南にひらけた谷を持ち、
か細く湧き出る湧水は、
太平洋を通じ世界の海と繋がっております。
名前の由来は、水の神とされる
「みつはのめの神」から拝借しました。
そんな「みつはの杜」は
3,000坪ほどある放置された里山で、
侵食した竹と草と、
大量に破棄された昔の生活ゴミで
埋め尽くされていました。
ここで取り組みをはじめて
6年が過ぎようとしている現在では、
このように放置された里山再生の
発進基地・自然保護区のモデルを目指して、
地水火風空を意識して整地をしたり、
道を作ったり、作業小屋を建てていて、
高機能炭の窯や、竹パウダー製造機、
微生物処理型の水洗トイレに、
微生物浄化循環風呂、キッチンに、
洗剤を使わない洗濯乾燥機と、
水を汚さない技術を持つ企業の支援を
受けながら徐々にその環境を整えています。
さらには、すべての有機ごみを
電気や熱に変換できる、
有機物磁気熱分解エネルギー変換装置の
導入を目の前にしています。
この山での生活排水は
微生物処理の仕組みを導入していて、
綺麗でミネラル豊富な水となって
この杜に栄養水として還っていきます。
肥溜めを作っていた頃の
進化版だと感じていて、
分解を終えているので杜との
ミネラル交換・循環がよりスムースに進みます。
肥溜めを肥料にしていた一つの
大きな意味は、ミネラルの循環です。
生活者の情報をもつ水を肥料に育った植物は、
その生活者の健康情報を知り、
ミネラルバランスを整えるように
植物自らを変化させてくれます。
そしてその植物とのミネラル交換で、
心身は整い、自然と一体となっていました。
植物も、動物たちも、人間も、
自然界では水を磨き、守り、育むための、
ミネラル循環の歯車の一つであったわけですが、
生活環境の発展・変化により、
本来の役割を果たせなくなってしまっているというのが、
現代の人間の姿だと感じています。
田に寺、「畤」と書いて
「まつりのにわ」と読みます。
辞書には、
「天地の神や神霊をまつる場所・祭場」
とあります。
私たち個々の存在が、他からの分離を
体験するために現世を生きているという、
一つの前提から見れば、他と関わること全てが
「まつり」=統合であると感じています。
他とは、人であり、神や先祖などの神霊であり、
天地(自然)すべての存在を指しています。
私の役割の一つは、誰も見向きもしなくなった、
荒れた森や農地や土地を、綺麗にする掃除屋です。
たまに植物の床屋であり、道を作る土木屋にもなります。
土止めが必要になれば石垣を組む石屋にもなりますし、
作業小屋を立てる大工にもなったりします。
水道屋も、ガス屋も、電気屋も、
命をくれる果樹を育てたり、
まつりをすればテキ屋にもなる。
なんでもやるから百の姓をもつ百姓です。
自然にとっての万屋(よろずや)であり、
便利屋であり、御用聞きです。
これらを総称して、まつりのにわ師と
呼ぶことにしました。
今後は、健全な地球環境を子孫に繋いでいく為に、
荒れた山を水源地に還していく
「畤」を全国に広げていくのが、
私たちの目指す「畤プロジェクト」です。
浜名湖「みつはの杜」では、
自ら暮らす小屋から作る移住者(長・短期)、
週末「畤師」を大募集してます!
そして、心豊かな協賛者様も大募集してます!
是非、ご一緒に水源を守る自然保護活動に取り組み、
「畤」を全国に広めていきましょう。
世界水まつり発起人
呉 元成
畤師〜まつりのにわし〜
2016年、環境保護の社団設立の流れから、
浜名湖・庄内半島にて水源を守る為、
放置された山の再生を開始。
人間本来の「地球の暮らし方」を夢見て、
風の様に活動中。